静かながらも圧倒的な存在感を持つ岩。この岩には目、鼻、口、顔の輪郭がはっきりと認められ、人の顔の形象があり、作者の顔に似ていることから「自画像岩」と呼ばれています。大きさは人間の体の1.5倍ほどあります。この岩は完全に自然によって作られた自然の彫刻作品です。人間が彫刻する際は刀やのみなどを使いますが、この岩は長い歳月の間、数多くの風、雨、雷と稲妻によって今のような姿になりました。月明洞を訪れたら、是非足を運びたい撮影スポットです。
芝生の自然聖殿を右手に見ながら登っていくと、左手に現れる堂々とした姿の岩が「ラクダ岩」です。この岩は自然岩で、重量は500トンを超えます。始めは地中に埋もれており、少し黒っぽい枕程の大きさしか地表に出ていませんでした。そこを掘ったところ、ラクダを彫刻したような岩が現れ、隣に出てきた岩も掘るとラクダの形象でした。ラクダは聖書の中で東方の三博士達がイエス・キリストの生誕を祝いに行くときに乗った動物で、キリストを象徴しています。巨大なラクダ岩を全て掘り出すのは容易ではなく、完全に姿を現すまでには5年もの歳月がかかりました。
明洞の運動場の入り口の左側にある、人間の背丈より少し大きい岩は、元々「ヒキガエル岩」と呼ばれていました。ヒキガエルの形はおぼろげでしたが、15年間ヒキガエルと認識されていました。しかし、ある日、鑑賞石の専門家が別の角度から見ると、象の形がはっきりと見え、それ以来「象の岩」となりました。象は王を象徴します。既存の認識に縛られずに別の角度から見ることによって新たな発見が生じることを感じさせられる岩です。
重量は約50トンあります。2015年、第二の滝の岩の造形を積み上げる中で、貴重な石はないかと探している中で発見さました。ヒキガエルは祝福を象徴する生き物で、岩全体が「大きな祝福」を意味しています。一般的な形象石は一、二箇所が実物と似ていることで形象石と呼ばれます。しかし、この岩は「頭、目、口、全身に突起している部分、後ろ足、ふくらんでいる腹と頬、尻」と計八箇所がヒキガエルの特徴を備えた珍しい岩です。