月明洞の入口を入っていくと、静穏な姿の湖に会うことができます。趣深い八角亭と調和して幻想的です。湖には船が浮かびロマンがあります。船を手で漕いで噴水を越えると、八角亭の下にはトンネルがあり、そのまま船に乗って入って行くこともできます。ここに来ると誰もが自然と自分に向き合うことができます。
一般のプールの長さが50mであることを考えて、巻き尺で測りながら位置を決め、一番長いところは約70-80mにしました。溜まっている水のように見えますが、山の上から流れてくる全ての水が、湖を通って流れています。
海抜400mの高地にある湖なので、上空から見るとちょうど火山の噴火口のようにも見えます。この湖は、月明洞全体の湿度を調節する役割も果たしています。
春は、多くの花々に囲まれて美しい神話の園となります。夏は、人々が童心に帰って楽しく水遊びできる野外プールとなります。秋は、色鮮やかな紅葉が水面に映って澄んだ鏡のようです。冬は、雪が積もって氷が張り神聖な静寂さが心を清らかにします。
美しい湖の上に建てられた八角亭。日本では「継ぎ手」と言われる伝統的な建築様式が用いられています。腐りにくい木材同士をたくみに組み合わせた構造で、釘をいっさい使用していません。
8つの動物が大理石にかたどられた巨大な柱が整然と立ち並びますが、周囲は約2mを超えます。おおよそ100人が登って座ることができるくらいの規模で、世界のどこにもなかなかない雄大な東屋です。一般的な八角亭の柱は周囲約1mですから、非常に珍しい大きな八角亭だと言えるでしょう。 これらの建築は、湖から始まって周辺の造景、八角亭の完成に至るまで5年かかりました。
この八角亭は世界各国から訪れる人々の憩いの場となっています。美しい景色に囲まれながら、様々な国の人々と交流してみてはいかがでしょうか。